2018年度の事業成果
Results
当連合会では平成30年度に、東京都及び会員市町村等から調査・測量設計業務を23件受注しました。このうち、主な事業6件をご紹介します。
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実施主体 八王子市 地区名 小比企(こびき) 受託件名 小規模土地改良事業
小比企地区農道改修整備測量・設計委託補助事業区分 都単 事業概要 小比企地区は八王子市南部の小比企丘陵に位置し、8.7haのまとまった農地のある畑作地帯です。かつて灌漑施設や農道などの農業基盤整備を行いましたが、整備後40年が経過し、これら施設の老朽化が進み機能低下を起こしていました。
このため各施設の機能回復を目的として、平成28年度から農道の舗装改修や灌漑施設の埋設管路の更新整備を進めてきました。
平成30年度は、未整備の農道について測量・設計を実施しました。
【設計概要】農道整備:226m
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実施主体 瑞穂町 地区名 箱根ケ崎(はこねがさき) 受託件名 小規模土地改良事業
狭山上流部調査設計委託補助事業区分 都単 事業概要 箱根ケ崎地区は狭山丘陵の最西部に位置し、町の名産である東京狭山茶や野菜類などの生産が行われています。しかし、農道は未舗装で状態が悪く、排水路の土砂等の詰まりによる排水不良で、通作や農作物の運搬に支障が生じていました。
このため、営農環境の改善と生産性の向上を目的として、農道及び排水路の整備を行うこととしました。
平成30年度は、これら農業基盤整備の基本設計を行いました。
【設計概要】農道整備:785m、排水路:1,958m
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実施主体 大島町 地区名 大滝(おおたき) 受託件名 農業水利施設保全合理化事業
大滝地区調査設計委託補助事業区分 国庫 事業概要 本地区は島南部に位置する農業地域で、昭和58~59年度に新地域農業生産総合整備事業で波浮港地区について、また、平成3~8年度に農村基盤総合整備事業でクダッチ地区について農業用水施設を整備し、パイプラインにより約37haの畑に水を供給しています。しかし、整備後長期間が経過し、機器の故障や漏水事故等が発生し、営農に支障が生じていました。
このため、本事業により施設全体の機能診断を実施し、適時・適切な改修・更新整備を行うための機能保全計画を策定しました。
【設計概要】ポンプ場:2か所、配水槽:2か所、管水路:11.4km
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実施主体 神津島村 地区名 焼山(やきやま) 受託件名 農業基盤整備促進事業
農道焼山線道路整備測量設計委託補助事業区分 国庫 事業概要 焼山地区は島南部に位置し、レザーファン、アシタバの主要生産地となっています。また、本地区の農道焼山線は、平成28年度までに整備が完了した農道柑が沢線とも接続しており、地区の幹線農道になっています。
しかしながら、本農道は幅員が狭く、集落から神津島空港に向かう一方通行となっているため、営農の通作や農産物搬出に大変非効率となっています。
このため、一方通行の交通規制を解除するための、拡幅や待避所整備の測量設計を行いました。
【設計概要】待避所:3か所、ガードレール:9m、カーブミラー:4か所 等 -
実施主体 八丈町 地区名 登立(ぬくたち) 受託件名 小規模土地改良事業
登立地区農道整備基本設計委託補助事業区分 都単 事業概要 登立地区は八丈島三原山南西部に位置し、畑の露地栽培やハウスによる施設園芸が盛んです。昭和40年代に農業構造改善事業により基盤整備を実施しましたが、農道は土砂道であるため、路面のわだち掘れや排水側溝の破損・土砂埋没等による路面の悪化が顕著となっていました。
このため、農業生産環境の向上を図ることを目的に、農道及び排水側溝の改修を行うこととし、平成30年度は、地域の土地利用や農業現況を調査し、地域の実情を踏まえた基本設計を行いました。
【設計概要】農道:495m -
実施主体 青ヶ島村 地区名 向沢(むかいざわ) 受託件名 小規模土地改良事業
向沢農業用水地区基本設計委託補助事業区分 都単 事業概要 青ヶ島村では、カルデラ内部の池之沢地区に多くの農地があり、収益性の高いフェニックス・ロベレニー等の切葉栽培が盛んです。
農業用水は、常時流水のある河川がなく、地下水も塩分濃度が高いため利用できず、路面排水を貯水槽に貯め利用しています。しかし、近年のハウス整備により水需要が増加したことから、農業用水の確保が喫緊の課題となっていました。
このため、集落地域にある上水の向沢取水場で無効放流される余剰水に着目し、農業用水利用を図るための基本設計を行いました。
【設計概要】貯水槽:1基、管水路:新設 等