2019年度の事業成果

Results

当連合会では令和元年度に、東京都及び会員市町村等から調査・測量設計業務を37件受注しました。このうち、主な事業4件をご紹介します。

  • 久田巻地区全景

    久田巻地区全景

    地区内の農地

    地区内の農地

    実施主体 新島村
    地区名 久田巻(くだまき)
    受託件名 農業基盤整備促進事業
    久田巻地区農地改良事業設計委託
    補助事業区分 国庫
    事業概要 久田巻地区は、昭和50年代後半に新農業構造改善事業で農業生産基盤を整備し、平成12年7月地震による都道211号線の災害復旧事業でトンネル残土による地区全体の嵩上げを行いました。農地を集団化・平坦にして、効率的活用と生産性の向上を目指しました。表土には、これまで耕作してきた良質な土をストックし、それを嵩上げ後の農地に覆土(50~70cm)しています。
    しかし、近年、大雨後に雨水が浸透しきれずに淡水被害が発生する畑が増えてきたため、農地の暗渠排水施設を整備して、湛水被害を解消することとしました。令和元年度は、そのための基本設計を行いました。

    【設計概要】暗渠排水:3.7ha
  • 地理情報システムに農業水利施設を表示

    地理情報システムに農業水利施設を表示

    実施主体 神津島村
    地区名 神津島(こうづしま)
    受託件名 小規模土地改良事業
    神津島地区地理情報システム導入委託
    補助事業区分 都単
    事業概要 農業の持続的発展のためには、農地や農道・農業水利施設等の既存ストックを有効に利活用する必要があり、次の対策が重要です。
    農地については、耕作放棄地や低利用地の増加に対処し、農地の利用集積を進めるため、農地の形状・形質・接続インフラ等、その価値が判断できる情報を整理しておくこと。
    また、農道や用排水路・パイプライン等の農業基盤施設については、位置や規模・性能のほか、点検・補修履歴等の属性情報を管理することにより、計画的な更新・保全・整備ができること。
    そこで、農地や農業基盤施設に関する各種データを電子化し地図情報とひも付け、効率的・一元的に管理できる地理情報システムの構築を支援しました。

    【設計概要】地理情報システムの設計、農業基盤情報の収集・入力
  • 井戸ポンプ建屋と受水槽

    井戸ポンプ建屋と受水槽

    農地に水を送るパイプライン

    農地に水を送るパイプライン

    実施主体 三宅村
    地区名 八重間(やえま)
    受託件名 地域農業水利施設ストックマネジメント事業
    八重間地区農業水利施設整備実施設計委託
    補助事業区分 国庫
    事業概要 八重間地区は島の南東部に位置し、村の基幹作物であるアシタバ・レザーファン・キヌサヤ・パッションフルーツを栽培する農業地域です。
    施設栽培が中心のため農業用水は不可欠であることから、昭和48年度から50年度に土地改良総合整備事業(国庫補助)で畑地かんがい施設が整備されました。地下水を水源とし塩化ビニル管を主体とした管水路によって、約13haの畑地に農業用水を供給しています。しかし、整備後40年以上が経過し、機器の故障や漏水事故等の不具合が多く発生するようになりました。
    このため、平成29年度に施設全体の機能診断を実施し、適時・適切な改修・更新整備を図る機能保全計画を策定しました。令和元年度は、本計画に基づく施設整備の実施設計を行いました。

    【設計概要】井戸ポンプ交換:1基、パイプライン改修:9.7km 等
  • 工事中の安川農道

    工事中の安川農道

    舗装後の安川農道

    舗装後の安川農道

    実施主体 八丈町
    地区名 中之郷安川(なかのごうあんがわ)
    受託件名 中之郷安川農道整備工事現場監督員補助業務委託
    補助事業区分 町単
    事業概要 中之郷安川地区は八丈島の南部に位置し、フェニックス・ロベレニーの栽培を中心とした農業地域です。農道は、地形上急勾配の区間が多く、また未舗装であるため路面の状態が悪く、かつ幅員が狭いなど、営農に不便が生じていました。
    このため、運搬の利便性向上と安全確保を目的として、平成28年度から都単補助の小規模土地改良事業で計画的に農道整備を実施しています。
    令和元年度は、町から農道整備工事の監督員補助業務を受託しました。

    【設計概要】農道整備:871m