2023年度の事業成果
Results
当連合会では令和5年度に、東京都及び会員市町村等から調査・測量設計業務を37件受託しました。このうち、主な事業4件をご紹介します。
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実施主体 昭島用水土地改良区 地区名 昭和用水路(しょうわようすいろ) 受託件名 農業水路等長寿命化・防災減災事業(その2)
昭和用水路改修工事測量設計委託補助事業区分 国庫 事業概要 昭和用水は、多摩川の中流域から取水し、昭島市内の農地に水を供給する約18kmの農業用水路で、市民に憩いや安らぎを提供する貴重な水辺環境を創出しています。しかし、用水路の老朽化により、通水障害や施設の一部崩落などが見られ、周辺地域への影響が危惧されています。
こうした状況に対処し、農業用水の安定供給、水路の維持・保全及び管理コストの低減を図るため、改修工事に向けた測量設計を行いました。
【設計概要】水路改修:0.6km -
実施主体 八丈町 地区名 銚子の口(ちょうしのくち) 受託件名 ため池等整備事業
銚子の口ため池改修実施設計委託補助事業区分 国庫 事業概要 銚子の口ため池は島の南部に位置する中之郷地区内にあり、大正7年頃に築造された土堰堤の農業用ため池です。13haの畑に水を供給し、地域農業の重要な水源となっています。しかし、築造後100年以上が経過し老朽化が著しく、浸食による堤体の弱体化やのり面の安定性が危惧されています。
このため、豪雨災害等の未然防止や農業用水機能の保全の観点から、ため池改修の実施設計を行いました。
【設計概要】堤体本体工事実施設計 -
実施主体 青梅市 地区名 天皇塚水田(てんのうづかすいでん) 受託件名 小規模土地改良事業
今寺藤橋地区調査調整業務委託補助事業区分 都単 事業概要 今寺藤橋地区にある天皇塚水田は、近年、主要水源である大門川の流量が激減し、農業用水の確保に苦慮しており、現在は地域をブロック分けし隔年で稲作を行っています。
このため、水田の一部を畑に転換することで集約的かつ効率的に農地を活用することを目的として、暗渠や客土、心土破砕などの工法の調査・検討とともに、農業者と農地利用の調整や営農計画の検討を行い、本地区の整備方針を作成しました。
【設計概要】整備方針の作成 -
実施主体 大島町 地区名 大島(おおしま) 受託件名 DXによる島しょ農業基盤の防災力強化事業
業務委託補助事業区分 都単 事業概要 大島町では,岡田地区に沢立貯水池、差木地地区に滝川貯水池、波浮港・クダッチ地区には地下水源の農業用水施設が整備され島内の農地に水を供給しているほか、広範囲に農道が整備されています。
こうした農業基盤施設の高度管理を実現し、更新時期を迎えた施設の適切な保全管理や災害発生時などにおける適正かつ迅速な対応を可能とするため、施設の遠隔監視システムの導入や、地図と施設情報等を一体化させた地理情報システムの構築を支援しました。
【設計概要】システム構築、基盤図データ整備、水利情報入力 等